ちなみに知らない方が多いと思うのですが、オオカミウオの泳ぎ方ってすごくクセが強いんですよ。イメージはやっぱりウツボみたいににょろにょろ〜っと泳ぐのを想像すると思いますが、ぜんっぜん違うのです。
一言で言うと「大砲の弾が吹っ飛んでいく感じ」です。ものすごい砂煙をあげて、途中いろんな場所にぶつかりながら騒々しい勢いで泳ぐんです。
意外でしょう?
私もこの個体を撮影していて、突然の衝撃と煙幕に包まれたと思ったら、忽然と姿が消えていて砂煙だけがところどころに残っているような状態でした。
呆気にとられている私の様子を見てガイドさんめちゃくちゃ笑ってました。
ところで、オオカミウオは道東でしか見られない、と書きましたが、生息域自体は東北まで分布しているようです。おそらく、レジャーダイビングで見られる水深に生息している、という意味では知床だけなのかもしれません。
英名でもWolfeelとかBering wolffishというらしいので主にはベーリング海に多い生物なのでしょう。