テクニックとして黒抜きをできるというのは大切なことですが、「黒抜き」という写真の表現技法を選ぶ理由がもっと重要なことだと思っています。
写真表現では「何を見せて何を見せないか」これがとても重要です。
特に水中は岩などのモザイク調の柄も多く、ごちゃごちゃした印象になります。
まとまりが悪く何を表現しているのかわかりにくくなりがちです。まして半透明の生物だったら尚更です。
「被写体の美しい造形だけを表現したい!標本のように!」
ということであれば黒抜きや青抜き撮影はとても良い表現のツールになるはずです。
また、ストロボ照射角を被写体に応じて使い分ければ、繊細な輪郭や内側から発光する様な透明感を引き出すこともできます。