ヒトデと映っている写真は一見映えてるように見えますが(←自分で言うな)悲しいお話があります。
このヒトデ、昔はタスマニアにいなかったのだそうです。
ずいぶん昔、日本向けにウッドチップの輸出が始まってから生息するようになったとか。
日本の海に行った貿易船の船底には当然、日本の海水も入ってしまいます。その中にヒトデの幼生も入っていたのでしょう。
そうやってタスマニアまでたどり着いたヒトデが定着してしまいました。
ヒトデは生まれたての赤ちゃんハンドフィッシュ達を襲ってしまうのだそうです。孵化したばかりで小さく遊泳能力の低いハンドフィッシュにとって天敵になりました。
数を激減させた大きな要因の一つであるとキャプテンは語られました。
ハンドフィッシュはもともと固有種だった事もあって、世界中を探しても、今はもうこのビーチにしか生息していないそうです。
この輸出がそんな悲しい事態を引き起こそうとは誰も思っていなかったでしょうし、決して悪気があったわけではないのでしょうけれど、人の営みは本当に簡単に自然を破壊してしまうのだなと、痛感しました。
ですが、レッドハンドフィッシュやピンクハンドフィッシュなど新種が見つかったり、ハンドフィッシュの新たな個体群が発見されるなどの嬉しい知らせもあります。
海の生き物についてはわからないことばかりですが、彼らが今はまだ誰にも見つからない場所でひっそりと生き続けているのではないかと、願わずにはいられませんね。
あ、ちなみにこのビーチには公衆トイレがありますので、ドライスーツのおトイレ問題で悩まされることなく、快適でした^^(雰囲気ぶち壊しの情報をぶっこんでおきますね)