これが伊豆だ!秋の海に舞い狂う田子のゴールドラッシュ
こんにちは!さやかです。
秋になると、「そろそろダイビングもお休みじゃない?」と聞かれることが多いです。
ちょい待ち!いやむしろ、今!
今行かなくていつ行くの!?伊豆の海が最っ高に楽しくなる季節です。
特に魚の群れが多くなりますよ。オレンジのキンギョハナダイ、青いソラスズメダイにタカベやイサキ。
透明度も良くなって来るので、秋こそワイドな海も楽しんでもらいたいですね!
そこで私が行ってきたのは田子の海です。
行ったことのある方って、意外と少ないのではないでしょうか。
ダイビング雑誌などではよく紹介されているんですけどね。
私は3度目ですが、これまでハナダイを撮影するスキルがなさすぎてなかなか紹介できなかったのですが、再挑戦してきたので、その様子も合わせてご紹介いたします。
スケジュール
現地サービスの西伊豆マリン 海 Kaiさんに9時集合です。
時間は割とこちらの都合でリクエストできるので要相談ですね。
ちなみにKaiさんは現地サービスなので別途ガイドさんの手配もお願いしておきましょう。
また、送迎等はやっておりませんので頑張って運転していきましょう!
もしくはよく行くショップにリクエストしちゃいましょう。
今回は朝少し早めに到着し、9時半にはエントリーしておりました。
1本目に深〜いポイントに行ってしまったので、水面休息をたっぷり(2時間半ほど)取って、
2本目は13時前にエントリー。
ハナダイが大好きな私とバディは2本ともフト根をリクエスト(笑)
田子の海
先日ご紹介した西伊豆町の黄金崎からもほど近い場所に位置します。
個人的には田子でワイド、黄金崎でマクロっていうのが最強の西伊豆ダイブサファリプランじゃないかなと思っています。
田子にもマクロポイントがあるらしいのですが、随分昔に行ったきりでございます。
田子は基本的にはボートダイビング&バックロールエントリーです。
中でも花形は「フト根」と呼ばれる最も沖側に位置するポイントです。
沖といってもボートで15分くらいですが、海況がちょっと悪くなっただけでも行けなくなってしまうポイントなので、是非行ける時に行っておきたいですね。
フト根は流れがあるため、水面に長いこといると流されてしまいます。
大きなカメラでも自分で持ってエントリーできるようにしておきましょう。
フト根の水底は50メートルくらいあるかと思いますので、中層を泳ぐスタイルになります。
他のポイントはもっと浅いのでご安心を。
比較的穏やかなポイントが多い西伊豆ですが、ここは少し流れのあるポイントになります。
しっかり中性浮力をとりましょう。
水温は伊豆半島全般と同じですが、今年は伊豆の水温が高く11月で22℃もありました。
快適快適。
お昼ご飯は、持参するか、前もってお弁当をお願いすることもできます。
田子の魅力
龍の首
田子のフト根といえばやはりキンギョハナダイの群れ群れ群れ!
特に水底50メートルから立ち上る、塔のような岩は「龍の首」と呼ばれており、真っ赤なソフトコーラルとキンギョハナダイがぐっちゃり群れております。
西伊豆一番の魚影の濃さと言っても過言ではありません。
秋はイサキも混ざって、それを狙うカンパチやフエフキダイなんかの大型魚が突っ込んできます。
群れの魚が一斉に、
「ザッッッ!!」
っと逃げるあの瞬間は必見です。
光がなくとも、魚影が濃く、豪華絢爛な様子に目を奪われ、しばし撮影なんかせずにずっと眺めていたいと思うくらいでした。
そんなことはストロボを使って撮影した瞬間に吹き飛ぶことでしょう。
光が当たるとハナダイも珊瑚も本来の色鮮やかさを取り戻し、カメラのモニターを2度見、いえ、3度見するほどです。
それからは、龍の首でベストショットを撮るために、
何度も流れに逆らって泳いではキンギョハナダイの群れに回り込み
↓
息を潜めて流されながら接近
↓
撮影
↓
逆らって泳いで・・・
の繰り返し。
水中シャトルラン状態(笑)
なんとか撮れたのが、ヘッドラインにも使用しているこちら。
キンギョハナダイって世界中に広く分布するごくごく普通の魚なのですが、場所によって色合いが微妙に異なっています。
伊豆のキンギョハナダイはオレンジが強くて色自体も濃いのが特徴で、個人的には世界中で一番キンギョハナダイが綺麗な地域だと思っています。
私と同じくハナダイにハマっていて、沖縄にもしょっちゅう通っているバディが
「伊豆にこんなすごいポイントあったんだね」
「水温さえ許せば(寒がりバディなので)沖縄よりもこっちに通いたい!」
と大興奮でした。
サクラダイ
実は、今回不完全燃焼になってしまったのはサクラダイです。
キンギョハナダイよりも大きく真っ赤な体に白い斑が美しいハナダイで、普段は水深40メートルよりも深いところを住処にしています。
しかし毎年9月下旬〜10月上旬は求愛・産卵のために群れをなして水深20メートルほどまで上がって来るそうです。
本当はそれが見たかったのですが、ちょっとシーズンに間に合わず、、、でした。
でもそこは流石のガイドさん、水深40メートルのサクラダイの群れを探してくれました!
ありがとうございます!
滞在時間4分・・・(当たり前ですよね)
なんとか撮ったのがこちら
来年も行くことを固く誓いました。
現地サービス
まとめ
さていかがでしたでしょうか。
今回は田子のワイドポイントをご紹介いたしましたが、もちろんココは西伊豆ですのでマクロ生物もたっぷりです!
どっちも楽しめる最強スポットです。
ハナダイが好きなダイバーにはぜひぜひ訪れてみていただきたいです。
- 西伊豆屈指のワイドポイントが田子にある。
- 名物はフト根。
- ただし流れがあり、水底も深いので中級ポイント。
- キンギョハナダイを中心とした魚の群れが舞うように泳ぎ散らかす。
- 秋にはサクラダイが水深20メートルまで群れをなして上がって来る。
- マクロ狙いのポイントも多い。
それでは。また!
PADI Divemaster #832577 ダイビング✖️写真✖️旅 = 世界の海・自然と人と人と社会を繋ぐ 言語・距離・文化の壁、全部越えて、 もっと自由に、もっと楽しく、 興奮と感動と癒しの海への扉となることを目指します。