田子の海に見る環境変化から自然について考えてみる

田子の海に見る環境変化から自然について考えてみる

2020-11-01 0 投稿者: Sayaka

こんにちは!さやかです。

今年は新型コロナのおかげで行きたい海にはほとんど行けていなかったのですが、この夏と秋にようやく3か所の海を堪能することができました。

そのうちの2か所が伊豆の伊東と田子です。

 

たくさんのダイブサイトを巡ってきましたが、恥ずかしながら長い年月かけて何度も潜った海というのが実は多くはありません。

 

もちろん私にとってはホームとも呼べる大瀬崎では何度となく潜ってきましたが、それ以外に「毎年行く海」はここ1~2年くらいでやっと増えてきた、という感じです。

その1つに西伊豆の「田子」があります。

 

たった2年という短い期間での田子の変化について書きたいと思います。

田子で起こった異変

この2年ほど毎年、西伊豆の田子には通っていました。

サクラダイを撮影するためなのですが、それとは別にもう1つ気に入っているモノがあります。

 

過去にも紹介した田子の「龍の首」です。

特に秋はキンギョハナダイの数も最盛期を迎えるので、またこの景色を撮りたいと期待に溢れていました。

まさかこんな形で再会する事になるとは…

 

早速ですが、2020年と2019年に定点観察した写真を並べみましょう。

2020年の龍の首
2019年の龍の首

信じられるでしょうか。

この写真は全く同じ隠れ根をほぼ同じ角度と距離から撮影したんです。

写真中央左下の薄緑の海綿の形と位置を比較しても同じ場所であることがわかるかと思います。

 

龍の首を彩るように取り巻くソフトコーラルは見る影もなく…(影くらいは見えるかも?)キンギョハナダイも水深を下げて生息し、この画角にはほとんど入っておりません。

ハナダイは季節的や水温も影響したかもしれませんが、ソフトコーラルという隠れ家を失ったことで水深を変えて生きていかなくてはならなくなった可能性もあるでしょうか。

 

この光景は私にとってかなりの衝撃で、水中で10分ほど何かの間違いだとウロウロ(オロオロ?)してしまいました。

西伊豆田子 2年間の変化

2018年8月の田子 フト根

2年前はまだ一眼レフで写真を撮り始めて間も無く、ヘッタクソな写真で申し訳ないのですが、下手くそだけど色鮮やかなソフトコーラルが所狭しとあることは伝わるかと思います。(ちょっと透明度は悪いですかね)

2019年11月の田子 フト根

私が田子をとても気に入ったきっかけになったのはこの写真です。

1年で結構撮影も上手くなったのを感じつつご覧ください(笑

龍の首と呼ばれる岩礁

このショッキングピンクのソフトコーラルとそれを取り巻くキンギョハナダイがお気に入りで、もっとちゃんと撮りたいと思い、2020年も行ったのですが・・・

2020年9月の田子 フト根

やっぱおかしい・・・

 

龍の首はどこ?キンギョちゃんは?と、一瞬わけがわからなくなるほど静寂に包まれた海の中。

根こそぎソフトコーラルがなくなっています。残っていてもぐったり萎んだ様子です。

2020年の海況

なぜこんなにも急激にソフトコーラルが減ってしまったのか。

今年(2020年)、伊豆でダイビングしていて気になった環境について列挙してみます。

 

  1. 梅雨明け後も長雨や土砂の流入などが続き、冷たい河川の水が大量に海に流入した。
  2. 日本に接近する台風が少なく冷たい河川の水の影響と暖かい海水が混ざらなかった。そのため海水温が浅場と深場で大きく異なった。(浅場が27℃、水深20メートルで20℃以下とか)
  3. 田子のフト根を訪れるビギナーダイバーが例年の倍はいた

 

自然に環境が変わってしまうことはあり得ることかもしれませんが、あまりに急激な変化のため個人的には3. の人災要因は影響力も大きいのではないかと考えています。

 

2020年(今年)田子を訪れるダイバーは、感覚的には、増えているように思います。特にビギナーの方々も多く見かけました。フト根のアンカーロープ下の小さな岩礁に10人近くがひしめき合って、流れが強い時はそのまま動けなくなっていたり…なんてことも結構見かけました。

ソフトコーラルが疲れている

龍の首周辺20メートル以内では、辛うじて残っているソフトコーラルもぐったりと萎んでいるのを多く見かけました。そういうコーラルはこのまま死ぬのか?はたまた生きながらえるのか?

 

ソフトコーラルに限らず、岩や地面から生えている刺胞動物や海綿などは一見生き物には見えないかもしれませんが、彼らは列記とした「動物」です。

 

表面は粘液に覆われ、粘膜で彼らは保護されており、ちょっとやそっとのことでは傷はつきません。擦れて剥がれた粘膜は新たに分泌し元に戻すことができるのです。自然は驚くほど逞しいです。

 

しかし、何度も何度も粘膜を再生させるためにエネルギーを使い続けるとソフトコーラルも疲れてしまうのです。

 

いつか疲れ切って、最後には死んでしまうこともあります。

人で言うと…「過労死」ですかね…

私たちにできること

田子のような魅力的なダイブサイトに行きたい気持ちはわかります。私も完全に中毒者の1人ですので(笑)

やっぱりこの景色を見てみたいと思うダイバーは多いでしょうし、見てほしいとも思います。

そこで、少しでも早く海中の環境が回復できるように私たちダイバーができることはなんだろうかと考えて見ました。

生物に触れていないか、フィンの先まで気にしてみよう!

海に入ったら予想以上の激流だった、手を着かないとマジ無理!ということもあると思います。その時、一瞬でもいいです。

 

 

自分の体の下に生物がいないか、気にしてみて欲しいんです。

フィンの先で触れてしまっていないか、見てほしいんです。

ちょっとだけでも気にして見てほしいんです。

 

意外と気付いていないだけで、触れてることがありますのでスキル練習だと思って普段から自分の泳いだ後を振り返って見たり、フィン先の位置を確認してみるといいですよ!

サンゴに優しい日焼け止めを使おう!

最近少しずつサンゴに有害な成分を含まない日焼け止めというものが増えてきましたよね。特にハワイ州の法律で禁止されたことを皮切り、パラオやオランダでも可決されましたね。

 

オキシベンゾンとオクチノキサートは各国共通ですね。

パラオでは他に

オクトクリレン

エンザカメン

トリクロサン

メチルパラベン

エチルパラベン

ブチルパラベン

ベンジルパラベン

フェノキシエタノール

最後のフェノキシエタノール…これを含まない日焼け止めってハードル高いですね!

これを全部クリアしている日焼け止めは⬇️こちら⬇️

「サンゴに優しい日焼け止め」は全項目クリアですね。

ですが、私、この缶になる前のバージョンをもらって使ったことがあるのですが…真っっっ白になったんですよね…白塗り?見たいなね。

初めてのお化粧❤️完全に失敗した💔みたいな…

新しくなってどうなったかは、また今度追記しますね!

ちょっと海用として心許ない気もしますが、使用感はこちらの方が良さげ👍

塗るよりはUVカットパーカーなど衣類でカバーするのと合わせれば私はこれでも十分かなとも思います。

 

もう、海入るんですから多少焼けるくらい受け入れます。

最後に

もしかすると今回のような変化自体が自然現象だった場合は人が頑張っただけでソフトコーラルが再生するかどうかは私にはわかりません。

だからと言って、自分にできることをやらない理由にはならないと思い、記事にして見ました。

 

この素晴らしい景色を見たいのは自分一人だけではありません。

この自然を必要としているのは私たち以上に、ここに住む生物達です。

この景色を未来に残せる潜り方、自然への接し方で楽しんでいただけるとソフトコーラルの復活も早まってくれるかもしれません。

 

私含め、レジャーで人が立ち入った自然が無傷であるわけがありません。でも最小限に留める努力はできるのでは、と考えています。

いつか2019年以上に華やかな田子の海を見られる日が来ますように!!

フェノキシエタノール以外は全クリアしている使いやすい日焼け止め(おまけ)