自宅のPCで現像するときに大切にしているのは近距離で見た時の色味の再現です。
私はできるだけ被写体を近距離で、時にはライトを当ててみたり、色んな角度で観察するようにしています。その日の天気、太陽の位置、水深なども含めて周辺の環境もできるだけ記憶しておきます。
もちろん生物の場合は限界もあるかもしれませんが、柱状節理は手で撫でて質感を確かめたりもしました。
海の中で被写体と距離が離れていると全部が青っぽく見えてしまい、実際の色がどうだったかとかわからずに「ぱっと見のいい感じ」になるように現像してしまっていたことも以前はありました。
ですが、それはやっぱり「私が現場で感じたこと」ではなくて、なんか嘘くさいような気がしてしまい違和感を感じていました。
最近は少しずつではありますが、そのときに見た色や感じた質感を表現できるように現像できるようになってきたように思います。
ある意味で多視点画のような作品に仕上がっているのかもしれません。
そのためにも撮影したら、そのときの記憶が薄れる前に早めに現像することを心がけてます。備忘録的に作品とは別に参考写真を撮っておくのもオススメです。