話題のフルサイズ一眼レフ、ミラーレス一眼を広角レンズで比較してみた

話題のフルサイズ一眼レフ、ミラーレス一眼を広角レンズで比較してみた

2019-07-19 0 投稿者: Sayaka

最初に申し上げておきますと、私は機械系はあまり得意ではありません。

 

カメラの性能とかぜんっぜん!詳しくありません。レンズも然りです。

 

ですが、写真を「撮る。」「見せる。」ということにはこの1年半ほど必死に勉強したように思います。

2台目が欲しいな・・・と密かに思いつつ、最新モデルのカメラを店頭で触ってきた感想を綴ります。

 

同じように迷っている方にとって少しでも参考になれば幸いです。

最近の一眼レフとミラーレス一眼とか

フルサイズのミラーレスってどうなの?とか

動画やるならミラーレスだよね。とか

NikonさんのD850はすごい!らしい。とか。

 

色々聞こえてきますが、実際、何がどう違うの?

 

水中撮影にフルサイズ一眼が欲しいけど、どれを選べばいいの?!

という視点で調べてみました。

比較のポイント

  • フルサイズ(35 mm)のカメラが欲しい
  • 広角(16−35 mmレンズ)で撮影することに重点を置く
  • 水中の生き物や景色を撮影する(暗い。動く。AF追尾機能が使えないことが多い)
  • あわよくば動画も美しく撮りたい

 

現在私はCANON 7DMarkⅡを使用しております。APS-Cセンサーです。

 

1台目の一眼レフなので、このカメラがどれくらい良いとか悪いとかはわかりません。

 

でも大きく印刷するとき、やはりフルサイズの方がもっと綺麗なのか?

 

とかセンサーが大きい方がフォーカスの性能いいかな。とかなんですよ。

 

なので3時間ほどビックカメラさんにお世話になってきたわけです。

 

ありがとうございました、店員さん。

こんな私に丁寧に対応いただき、本当に感謝いたします。

うっかり衝動買いしそうになりました。

カメラ

一眼を使っている方なら大多数の方が知っているであろう、D850様。

フラッグシップモデルの最高級品を除けば、搭載されているセンサーは業界トップ

 

それはそれは重厚感があり、見るだけでテンション上がる格好いいカメラです。

(すでに主観たっぷり)

【画素数】4575万画素

【連写】7 コマ/秒

【動画】4K (ケラレなし)

【お値段】ボディだけで定価40万(税込)

ポイントを駆使したり、ネットで購入すればおよそ30万ほど。

 

使ったことのある方は皆口々に

 フォーカスが早い!正確!

 美しい。

 ストロボがないので、連写しやすい。

とおっしゃいますね。

(ストロボレスの長所と短所は下の方に書いておきます)

 

まずは実際に16−35 mmレンズを装着して使ってみました。

第一印象、CANONユーザーの私にはボタンや機能がわからなくて難しい!笑

当然ですね、でも慣れれば、シャッタースピードや絞りのダイヤルの配置は理に叶って使いやすいように思いました。

 

フォーカスは

色の濃淡が少ない白色のキャビネや反射のあるシルバーの鉄枠で試してみました。

きちんとAFが活きているどころか、正確で速い!

それが面白くてニタニタしながらシャッターを切る私は、ヘンタイそのものだったでしょう。

 

少し気になったのはAF時、

CanonはAF時にウィンっ、ピピッと鳴るのと同時にフォーカス部分が赤く光るのでわかりやすいですが、

NikonD850は音もなくスィ〜と静かにフォーカスされます。

静止画撮影にはCanonの方がわかりやすいけど、D850だと動画撮影時に音の漏れこみがなくてありがたいかも?

《新品》 Nikon (ニコン) D850 ボディ[ デジタル一眼レフカメラ | デジタル一眼カメラ | デジタルカメラ ]【KK9N0D18P】

私のモヤァっとした顔を見た店員さんは言いました。

 

「ミラーレスはどうですか?最近はすごいんですよ!」

 

はっきり言ってミラーレスには全然興味なかったけど、

まぁ、どうせ暇なので、カメラの勉強だと思ってついて行きました。

 

Z7に関してはミラーレスというだけでD850とほぼ同様のスペック

(だと思います、多分・・・たぶん)

いやむしろ【連写速度】はミラーレスが優っている。Z7が9 コマ/秒、Z6が12 コマ/秒

その上、小さくて軽い。(ふむふむ)

 

課題は「液晶を見て撮影すること」・・・かな?

どうしても腕が体から離れるので、固定が悪い。手ブレしやすそう?

とは思ったものの、ミラーレス機は手ぶれ補正が付いてます。

 

 店員さん「動画撮影にも手ブレ補正はいいですよー、もちろん4Kです」

 私(なるほどな〜、動画撮影に向いてるっていうのはそういうことか)

 

あとはフォーカスポイントが広い!

ミラー有りの一眼は中心の3/4くらいしかフォーカス点がないのだけど、

ミラーレスは、極端に言えば、画面淵にだってフォーカスできる。

そんな端にフォーカスさせることなんてないよ。というご意見はちょっと置いておいて、単純に感心しました。

 

 私「でもやっぱりファインダー覗きたいですよね?」

 店員さん「ありますよ、ファインダー」

 私「まじっすか」

 

と覗くも、うーん、VRを見てるみたいな、ザラザラ感。残像がありリアルタイム感には欠けるような気がしました。

私の被写体はちょこまかと動く生き物も多いので、コンマ1秒もタイムラグがあっては、決定的瞬間を逃してしまいそう。

 

うーん。

 

中途半端なファインダーならいらない。いっそ完全に失くしてしまって、液晶モニターのリアル感を追求して欲しいなぁ。と思ってしまいました。

 

すみません偉そうに・・・。

 

あと、D850と同じ場所でAF性能を試しましたが、ミラーレス機は遅いですね。

フォーカス合っていたのに改めて測り直してしまう。

そのコンマ1秒が私には・・・!!!

 

後からわかったことですが、フォーカスについてはフォームウェアのバージョンアップをすることで改善されるものもあるそうです。

ニコン Z7FTZKIT ミラーレス一眼カメラ Nikon Z 7 FTZマウントアダプターキット

まだ唸ってる私を見かねた店員さんは

「ミラーレスといえばSONYですよ!」と。

 

スペック表はZ7やZ6と同じくらいなのかな。

もうこの際なら片っ端から試してみよう!と思い、

16−35 mmのレンズを装着してみる。

 

すぐに気になったのは、16 mm端で画面周囲が歪むこと

パースペクティブ効果(遠近感を強調するような効果)とも少し違う。

正方形のタイルや棚を撮影するまでもなく気づきます。

 

魚眼(フィッシュアイ)とも違う、何か違和感のある歪み。

 

35 mm端に寄せれば気にならなかったですね。

 

しかし水中撮影では被写体に近づいて撮るのが定石です。

陸と違い、水中ではストロボ光が届きにくく、

濁っていますので、鮮明な画にするにはなるべく近づくのが基本なのです。

 

となるとサイズの大きな被写体であれば広角レンズでの撮影が必須です。

水中景観であればなおのこと。

納得のいかない歪みでしたので却下。

 

α7Ⅲとα7RⅢともに同様だったので、レンズ側の問題なんでしょうね。

陸撮影でそんなに広角は使用しないよって方にはいいのかもしれません。

 

あ!でもSONYのα7シリーズは写真でいうLaw Dataの動画版みたいなLOGという形式で撮影できることに優位性を感じました。

特に水中は青被りがあるので、画質への影響を最小限にして色補正をかけられるのはいいですよねー。

《新品》 SONY (ソニー) α7RIII ボディ ILCE-7RM3【下取交換なら¥10,000-引き】[ ミラーレス一眼カメラ | デジタル一眼カメラ | デジタルカメラ ]【KK9N0D18P】

先の3機で時間切れを迎えた私は、後日Canonも試そうと、

またしてもビックカメラに現れたのでした。

ここまできたらCanonも比較せねばと勝手な使命感が出てきてしまいました。

 

【画素数】3040万画素

【連写】7 コマ/秒

【動画】4K (ケラレは検証し忘れました・・・)

【お値段】ボディだけで定価35万(税込)

やはり16−35 mmを装着。

 

AFについてはD850との差はわからないかな。(陸の明るい場所ですからね)

なんとなく気づいたのは撮影した画がなんだかキラキラして見えること

コントラストが強いというか、照明の光り方が明るく見えるというか

夜景撮影したら過ごそう。という印象。

 

もしや、Canonの方がキラキラ系の撮影には向いているのかもしれない。

インスタの水中写真で近頃話題?のキラメル、シダメルのような作品にはいいのかな?

 

他にはやはりレンズの種類が豊富ですよね!Canonさんは。

ただ、これも水中が故の制約になってしまうのですが、

水中用ハウジングはそこまでたくさんの種類のレンズに対応していません

 

ここまでくるともうカメラの性能云々ではないので、申し訳ない。

《新品》 Canon(キヤノン) EOS 5D Mark IV ボディ[ デジタル一眼レフカメラ | デジタル一眼カメラ | デジタルカメラ ]【KK9N0D18P】

最後はEOS R

こちらは撮れる絵は5DMarkⅡに近いです。

 

AFや液晶モニター、ファインダー(いらないのに)はZ7やZ6と同じですので割愛しますね。

 

Z7やZ6もですが、マウントアダプターをつければ一眼レフと同じレンズを使うことができます。

少なくとも16−35 mmでは一眼レフと変わらないように見えました。

 

ミラーレス一眼についてはCanonさんもNikonさんも違いはわかりませんでした。

RAWデータをPCで現像するまで甲乙付け難いと思います。

 

買ってからのお楽しみ。ですね。



[3年保険付]キヤノン EOS R フルサイズミラーレス一眼ボディー[02P05Nov16]

まとめ

今回見てきたカメラは価格やスペックはほとんど同列です。

あくまで水中撮影することを前提とした感想をまとめます。

 

【D850】今までAPS-Cの一眼を使用していた私には一番「普通」に感じました。

 

普通とか言っちゃいけないのですが、

静止画をメインにサブに動画を撮りたい私としては違和感なく使えそう。

  という意味です。

  • ファインダーでリアルの世界を見られる
  • 動画は4Kも取れる
  • 手ブレ補正機能はない
  • これまで通りマクロ撮影にも使える
  • AF/MFの切り替え(ボディ側にあるので)水中ハウジングの外からでも変えられる!
 

手ブレは・・・ひたすらダイビングスキルを磨き、三脚を使うなどである程度解決できるように思います。

浮力や姿勢を保つスキルは基礎スキルですが、

ダイビングでは最重要スキルと言っても過言ではありませんし、訓練だと思って頑張ろう。

 

 

水中用ハウジングはNauticam、sea&sea、Anthisなどで買えますね。

コスパと汎用性ではsea&seaかな。

 

 

【Z7/Z6】Z6よりはZ7がいいなぁ。

  • ファインダーやモニターにはごく僅かなタイムラグ(残像)がある。
  • AFは一眼レフよりは遅い
  • 動画は4K
  • 手ブレ補正機能がある
  • マクロ撮影については未知

 

動画をメインで考えるなら手ぶれ補正機能があるのも便利ですね。

ボディが小さくて軽いのもいいです。

水中ハウジングはNauticam、sea&seaで買えます。

でも1点注意!

ハウジングをつけたら、大きさはD850と変わらないはずです。

しかもNauticam製のハウジングはなぜかD850用よりも重い仕様になっています。なぜ。。。

 

 

【α7RⅢ/α7Ⅲ】水中の広角撮影を考えると選択肢からは外れるかな。

水中ハウジングは Nauticam、sea&seaで買えます。

 

 

【5DMarkⅣ】

D850と概ね同じ感想ですが、

  • ファインダーでリアルの世界を見られる
  • 動画は4Kも取れる
  • 手ブレ補正機能はない
  • マクロ撮影にも使える
  • レンズの種類が豊富(だけど水中ハウジングはそんなに対応していない)
  • キラキラした画が好きな方には良い(かも)
  • AF/MFの切り替え(レンズ側にあるので)水中ハウジングの外から変えられない?
 

【EOS R】

  • 撮れる静止画は5DMarkⅣ(に近い)
  • 動画はNikon Z7(に近い)
  • 液晶モニターはZ7(に近い)

最後雑ですみません。同じこと何度も書くのを避けただけですので、

EOS Rが悪いわけではありません。いいカメラだと思います。

余談

ミラーレスを叩くような感想になってしまいましたが、それは水中を想定しての話です。

 

実際、陸上の風景写真にはミラーレスはいいのかなと思いました。

 

撮影練習のために夜景撮影やインテリアを撮影することもあるのですが、

三脚に取り付けたカメラのファインダーを一々覗くのって辛いですよ。

 

特に狭い場所の低い位置に設置したカメラのファインダーなんて見られませんからね・・・

そうなるとミラーレス、しかもバリアングルは最強でしょうねぇ。

 

というわけで、

自身の撮影シーン、撮りたいモノをきちんとイメージして選ぶのが正解だと思います。

 

本当のところは、

使い込んで、RAWデータ撮影や現像をやりこむまではわからないでしょうねぇ。

実物に触れて、胸がキュンとトキめいたらもうソレにしちゃいましょう(笑)

 

直感。大事。

 

さて、最後に私に合ってるのはどれかなーっていうと・・・

 

D850なのかしらと感じました。

え?理由?

直感(はぁと)

 

調査の意味!・・・こら!笑

というお言葉はしかと受け止めてさせていただきますね。

 

とはいえ、どれも30−40万クラス!

いつ買えることやら!笑

 

でわでわ、新しいカメラを選ぶ幸せを噛み締めながら、悶々と悩んじゃってください!

それはそれで楽しいもんですよ。

 

それではまた!

どうしてカメラ本体にストロボがない方がいいの?

水中撮影でストロボは必須で、使うのはもちろん水中用の外付けのストロボなのですが、

 

カメラ本体にストロボ(スピードライト)が搭載されている場合、

その光を活用して直接外付けストロボに飛ばすシステムが採用されます。

 

 

そうすると、

水中撮影時はストロボのリサイクルタイム待ちでシャッターを切れなくなるのです。

(陸上の撮影でも同じだと思いますが)

 

これで何度決定的瞬間を逃してきたことやら・・・

 

 

もちろんカメラのバッテリー消費も激しいです。

 

 

Canon 7DMarkⅡはストロボ内蔵型です。

その分ストロボのシステムにお金がかからず、

光ケーブルを使えば調光技術も大部分をカメラ任せにできます。

 

水中で使う一眼レフとしては低コストで初心者でも扱いやすい利点はあります。

 

 

逆にカメラボディにストロボがなければ、

別の方法(省エネだけど、システムに費用または調光技術(経験がモノを言う)が必要)でリサイクルタイムを気にせず外付けストロボを発光させます。

 

 

7DMarkⅡ購入時、私は全く技術もなかった上に、安価に手に入れたい。と思っていました。

当時の私の要求を満たしたベストチョイスではあったのかもしれません。

 

 

ただ、性格上、それだけでは絶対に終わらないということを、すっかり忘れ。。。笑

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